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ケーキ
TNDのように同棲とかするようになってしばらく経った後の二人は、お互いの誕生日には誕生日じゃない方が3号ぐらいのかわいいホールケーキを一緒に食べるのがなんとなく恒例化しているはずなので(?)、今年もケーキ用意してくれるんだろうな、どんなのかな、でも別に約束してるわけじゃないしもしなくても全然気にしないけどな、なんて思いつつ仕事して、その日の夜になってみるとやっぱりケーキ買いながら帰ってきてくれて嬉しそうに箱見せたりとかされちゃってぽかぽかになったりするわけですね。 誕生日のケーキって、買う方もなぜかとってもしあわせ。相手がケーキ買ってきてくれて二人で箱から出して「わー!」ってなる瞬間の温かさとかお互い知ってるから、ケーキの並ぶショーケースを覗いてその瞬間を思い描いたりしながら「これください」って言うんでしょうね。二人ともね。私はその模様を眺めるためだけに彼らの街の洋菓子屋に就職したい。 季節外れもいいところのそんな風景がなぜか今朝受信された。来年の彼らの誕生日当日の夕暮れ時には、当たり前に思うのも変だしねだるものでもないけど今夜はお祝いしてく
11月22日
もじもじ
旅が必要だ、と思うことがたまにある。心が落ちていてもいなくても、どこかが鬱屈したり退屈したりで、これはいつもと同じ場所にいる限り自分が腐っていく、となる時。 今年はそんなことが多い年で、とはいえ北海道へ飛ぶような旅行は年に何度もできないので、今回はバスで一時間くらいの紅葉のきれいなところへ小旅行。近頃は秋らしくダウナーになってみたりしていたけど、お蕎麦とお抹茶と景色と空気で少し整う。 こういう場合は一人旅がいい。歩くにつれ変わる景色や看板なんかを見て、ときめくまま誰にも聞こえない独り言を口の中で呟けるのがいい。何に微笑むのも微笑まないのも自由なのがいい。自分の帰り道のことさえほんのちょっと気にしておけば足りるのがいい。 展示の追加と一部非公開。「リプレイ」の15章も思うところあるけど、こちらストーリー上欠かせない章だしなぁ。 R-18は書くのもそうだけど公開しておくのも自分の中で微妙な思いがあり。Pixivでも一時期R-18作品を置いていたけど、それも含め、R-18作品は通常作品に比べて閲覧数が異常に多くなるということが体感としてすごく分
11月8日
神
先日近所にあるこぢんまりした洋食屋を利用したときのこと、隣のテーブルのご夫婦がホール担当の方に「何歳?」と話しかけ、「十八です。大学一年です」と答えたのが聞こえた。同席していた友人と口の動きだけで「若ぇぇ」と言い合ってしまった。確かに我々と比較するとほとんど赤ちゃんのごとくぴちぴちした男の子だった。そして私は十八歳と聞くと二秒後には種ヶ島修二の顔が浮かぶ病気である。 今は高校もテニスも忙しいしでバイトってしてなさそうだけど、大学生になった後とかその前の春休みあたりからは種ヶ島さんもバイト始めるのかも。彼はご実家が料亭だったし、飲食店のホールが天職のごとく向いていそうだ。それもマニュアルがんじがらめのチェーン店ではなく、それこそご実家のような個人経営の飲食店や居酒屋で、多少自由度があるところで輝きそう。愛想はよく機転が利き、言っていいことと悪いことを相手によって見極められるだろうし、厄介な客やトラブルも被害最小限に取りなせる神バイトになって、辞める運びになったら正社員登用まで提案されて引き止められるし、なんなら他の店から高額時給でヘッドハンティン
10月28日
NEXT
一年前の今日が「THE NEXT DOOR」の刊行日。 節目ではあるし、多少本作を愛せるようにもなってきた気がするので、少しずつ展示に加えてみることに。 webページの編集のために久しぶりに本を開いた。本を作るのはこれが最後だと思って、装丁や本文以外の作りの部分で同時刊行の再録本も含めやり残したこと全部詰め込んだ本だった。 再録本では表紙の箔押しに挑戦、TNDはブックカバーで遊び、両方ともちっちゃなパラパラ漫画をつけたりした。TNDは本文頁の右下で鳥が二匹ぱたぱた飛んでるパラパラ漫画。1頁おきに鳥のイラストを順番に差し込む作業を白目でやってたなぁ。彼らの家の見取り図も自分で描きたくて、いい感じの見取り図の描き方探し回ったりもした。表紙はいかに二人の生っぽい生活感出せるかを考えて描くのが楽しかった。雨の中帰って来て家に入ったらしい足跡と家の明かり、排気口から出てる温かそうな湯気。壁のインターホン、消火栓、N○Kのシール。笑 消火栓は形状がよく分かんなくて、最終的に自分が住んでる物件の実物を見に行って描いたっけ。 最後でなければできなかった作
10月27日
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