本作り
- ふく
- 2024年12月21日
- 読了時間: 3分

同棲本に載せた二人の家の見取り図。
本の雰囲気を壊さない&それっぽい見取り図が描きたくて色々見て真似して楽しかった。本当はもっとこまごま物があると思うしそのへん描き込んで二人の生活感を追求したかったけど、時間が足りず図上には表現できなかったのだけ残念。
種ヶ島の部屋とか、本当はこんなに殺風景じゃないと思う。それなりに物はあるけどおしゃれな部屋、が彼っぽい。(と思う一方、この部屋は二人の夜のメイン会場(?)でもあるので、その時間のために見えるところに気が散るようなものは置いてない説も私の中ではある。)
白石の部屋は散らかってはないけどホテルのようにそっけなく片付いているわけではないイメージ。彼はそれなりに男っぽいし、「あっかーん!今日朝練やった!」とかばたばたする人間らしさのある人なので。ちょっとしたものが仕舞われずに端によけてだけあったりとか、彼の気配がそこそこある部屋に仕上がってるんじゃないかと思う。
フォントや文字サイズや文字間行間余白をどうするのが今作に合うかとか、隅に章題を入れるか、ページ番号のフォント選び、表紙はもちろん扉や目次のデザイン、遊び紙の種類に色、本文用紙……本は本文書く以外にも作れるところが無限にあってそっちも醍醐味だった。
そういえば今回、本文用紙の手ざわりが良いとおっしゃる読者さまがいて、私もそう思ってたのでおおっとなった。本文用紙は黄味がかった色がいいという以外拘りがなくて、いつも黄味がかった紙の中で一番安価な書籍用紙をチョイスしてるだけなので意図したことではなかったけど、今回なにやら薄くてもコシがあるすべすべの紙だったような気がした。同じように感じた方がおられて嬉しかった。
ブックカバーも箔押しも達成して、中身の細かい部分も昨年までの反省は自分の中ではほとんど回収できて、本作りでやり残したことはほとんどなくとっても満足。
強いて言えば、ハードカバーB6判の本を作って、わぁ小説の単行本みたい⁺・。*と悦に入る遊びをしてみたかった。ハードカバーだとブックカバーもつけたくなって、ただでさえ高い原価がさらに高騰するので踏み切ることはなかったけど、もしやっちまっていたら同人誌としては厚いわ重いわ収納しにくいわでたいそう迷惑なシロモノになっていたでしょう。
実は今年作業をしているとき、ちなみに単行本サイズに直したらどうなるのよ?ワンチャン文庫サイズより原価が抑えられたりしない?と単行本バージョンの段組みを作って本文をペーストしてみたことがある。そのとき、単行本は本のサイズとしては大きいけど、1頁当たりの文字数は文庫本とそう変わらないということを学んだ。(そして原価が抑えられるなどということはまったくなかった。)
とはいえ、ハードカバーにして格好がつく厚さとなると結局300頁ほどないといけなくて、やるとしたら再び10万字級の何かを書き上げたときになる。今生のうちにはなさそうだなぁ。万が一あったなら、その祝いも兼ねて大人の財力に物言わせた自分のための一冊を印刷してやりたい。
なんにせよ本はとりあえず満足なので、今後何か書けたときは短くても長くてもまずはここで公開する。最近は私自身が読書から離れ気味なのもあり、本という媒体へのこだわりが一時期ほどなくなっているし。いろんな変化があるな。