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補佐官

  • ふく
  • 1月22日
  • 読了時間: 2分

 白石は本来補佐官タイプだよなと時々考える。

 四天宝寺には他校の部長たちのような少々扱いにくいくらいのカリスマが存在しなかったから彼が部長になってる部分があると思う。個性派集団ではあるけど、部長以外をやらせたらナチュラルにチームクラッシャーになってしまうような処しようのない個性はないというか。部長しかできないような子がいない。金ちゃんにはその素質がありそうだけど、まだ幼いし。

 仮にそういう個性が一人含まれていたとしたらその子が部長で、白石は部長に呆れたり関心したりしながらフォローする優秀な副部長だったかもしれない。あの世話焼きな性格やバランサー気質をふまえればそっちの方が適性高いかもしれないくらい。

 たくさんあると思ってる種ヶ島との共通点でもあると思う。No.2気質。


 ただ彼が「一番勝ちたそう」な熾火を眠らせていたらしいことを考慮すると、適性どおりの専任補佐官に収まっていたらその情熱は今ほど燃え上がらなかったかもしれない。彼が自由な部員たちのフォローをしつつも自ら先頭に立つ部長になれる部内環境があったことは、彼にとって幸運だったんだろうと思う。

 部員たちがもう少し手がかからない感じで、白石が自分のために使える時間が多かったらどうだったのかなとも考えるけど、白石は仲間を大事にしたことが自分に返ってくる循環で強くなってるから、この仮想はナンセンスだな。



 脱線するけど二人の補佐官・バランサー気質について考えるとき、種ヶ島ってたとえ自分がNo.1になれる状況だったとしても果たしてNo.1になっただろうか?と疑問になる。お頭はまさしく主将しかできない男だし、チーム内の個性と役割のバランスを鑑みたら平等院はNo.1に座らせといた方が吉やろ、みたいな判断を彼ならしそうで。彼自身はリーダーでも補佐でもなんでも上手くやる自信があるだろうしね。

 
 

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