やられる
- ふく
- 1月8日
- 読了時間: 1分
近くにある図書館を時々活用している。
少し前の本屋大賞受賞作が最近ようやく借りられた。予約して一年ぐらい順番待ちしていたやつ。予約が三桁も入ってたので気長に気長に待ってた日が、忘れてた頃にころりと来た。
まともな読書自体が久しぶりの体で中ほどまで読んで、久しぶりに抉られた心たずさえて就寝する。
誰も多少身に覚えのあるやるせなさや行き詰まり、自己矛盾や居心地の悪い時間を浮き彫りにするとき、筆者は己の中に埋めてあるそういうものを敢えて探り当て掘り出して隅々まで観察なさっているはずで、だからこそ私の中に埋まってるものもむんずと的確に掴んで眼前に引きずり出されている感があり、、容赦のない探知と洞察にやられるのは抉られるけど快感でもあることを久々に思い出しつつ寝るのである……