戦い方
- ふく
- 2024年12月20日
- 読了時間: 2分
更新日:1月21日
種ヶ島さんって、試合でもそれ以外でも0か100かの戦い方をあまりしない。
ゼウス戦みたいにそれが最善と判断すれば大博打に出ることもあるけど、基本的には緻密に優先順位を見極めて、切らせていい肉から順に切らせつつ絶対取られちゃならない一点を確実に守るのが、彼の戦い方。
クレバーでかっこいいんだけど、端から見ている者からすると勝ってもなお多くを失っているように見えて苦しいときがある。(そこがいい。)
決勝オーダー決めの時の選択なんかその最たるもの。あれは彼も最優先するものを一つに絞りきれなくて、結末を試合の結果に委ねたところがあるけど。
一番大事なものより優先順位は下だったとしても、あれだってそれだってできれば渡したくないものだったんじゃないの?いいの?とこっちは思うのに、彼は全部は手に入らない現実を瞬時に正面から受け止めて、本当はたくさんある大事なものたちを冷静に計りにかけ選り分ける。絶対渡さないものと、くれてやっても構わないものとに。
それを、少なくとも見た目にはあんまりあっさりとやってのけるものだから、大事なものをそんなにすっぱり割り切らないでくれよという気持ちになるし、そうやって守り切った一番大事なものは彼にとってその犠牲を払う価値があるほど大切だったのだと思えて胸いっぱいになってしまうんだ…。
去年書いた「リプレイ」もそんなだった。
そういう守り方がらしく見えてしまうね、種ヶ島さんは。
何を書いても長文化傾向にある私。140文字にどう収めるかの面白さもあったといえばあったけど、やっぱり字数制限がないってすごく自由だ。