この二人だからこうなった
- ふく
- 2024年12月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年12月7日
書き手が見たいものと、キャラクターたち本来のひととなりとの相克って、私には常にあるもので。
二次創作は、程度の差こそあれ、基本的にはみな自分の好きな物語やシチュエーションに自分が好きなキャラを引きつけているに過ぎないと理解してるけれど、そうは言っても自分の中で、本来のキャラとの最低限の整合性はつけておきたくなる。例えば人格面で明らかに早熟で思慮深い彼らに、浅慮にも自分の気持ちを相手にぶつけたり、幼稚な仕草や行動をしたりみたいなことをさせると、私がいくらそれを見たくても違和感の方が勝ってしまう。
それに、創作者人格よりも腐女子人格よりも根底の部分には、やっぱり本来の彼らのパーソナリティへの尊敬や魅了が存在するわけので、そこを冒涜したくない気持ちもある。(BL化してる時点で冒涜したくないも何もないが。)
創作の発端はいつも、自分の好きな物語を二人が生きるところを見たい、というしょうもない欲求でしかないけれど、ただ自分の好きな物語にだけ引きつけて本来の二人を完全に無視してしまうことのないよう、この二人だったらこの状況をどう歩むか?を粘り強く考えたい、といつも思っていた気がする。
私がこうなってほしいからこうなった、ではなく、この二人だからこうなった、という作品が書きたかった。
とはいえ、「本来のキャラクター」像とやらも、所詮私の中にある私の解釈でしかないわけなので、結局自分の思うまま、一番納得がいくように書くことしか、創作者にはできないようになっているのですけど。