わかれみち
- ふく
- 5月2日
- 読了時間: 2分
白石は笑いのセンスが基本に忠実なあまりすべり芸人と化してるわけだけど、「ちゃい☆」とか「あっち向いてホイ☆」だってまあまあよく分からないしよく考えると面白くもないような気がする。種ヶ島が言うとなぜか陽気で軽妙で粋なんだけど、それって種ヶ島の力技であって、白石が同じこと言ったらすべる確率100%としか思えない。
この差はなんだ!あんまりじゃないか!と原因を真剣に検討してみたところ、このセリフが変で面白くもないということを本人が理解しているか否かが運命の分かれ道なのだという結論に達した。種ヶ島はくだらないし子供っぽいと分かっててそれをめちゃ楽しげに言う客観的なおかしみを理解してるから粋に仕上がり、白石はまったく面白くないセリフを面白いと信じて言っちゃうからすべるんだ。白石かわいそうでかわいい。
なんでこんなことを真面目に考えたかというと、白石が二年後三年後に悩める後輩に向かって「あっち向いてホイ!」などとやっていたら泣けるという思想をずっと抱えているからで、でも白石が言うとなんだかとってもすべる気がする、種ヶ島バージョンと後味が全然違う気がする、おかしいなあなんでだよ、となったのだ。
種ヶ島さんがやってたから、という理由で面白さや効き目を信じてしまいそうなところが白石くんかわいそかわいい。あっち向いてホイ!した後のドヤ顔まで込みで唐突に盛大にすべった爆イケ白石先輩(聖人)を見て、なんだか肩の力が抜けたと証言する中学生がいつかいるのかもしれない。