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「ふく」

  • ふく
  • 2024年12月6日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年12月7日

 わたしが「ふく」と名乗り始めたのは、一昨年の秋に初めて小説らしきものを書き、それをPixivに投稿してみようと思い立った時でした。その時は、二作目を書くかどうかも分からなかったし、まして本を作るなんて考えてもいなかった。Pixivで作品を公開するとどうなるのか興味があって、公開するにはともかくペンネームらしきものが必要だったから、数分考えて気軽に決めた。


 とはいえいくつか拘りらしきものはあって。

 まず、後々ヒヤヒヤしたくなかったから、本名とは一切関係のない名前にしようと思った。

 次に、作品と並んで表記されたときに、邪魔にならない見た目の名前がいいと思った。文字数は少ない方がいい。それから、特定の印象を与えず、特定の物を想起させない見た目と音のやつがいい。漢字は一、二文字でもパワーと意味が強すぎると感じた。「-」や「~」が入る名前は小説に添えるには印象が軽すぎる気がした。アルファベットは日本語で書く小説に添える名前として不格好に思えた。これらはここで除外。

 最後に直感で、なんとなくやわらかい印象の名前がいいと思った。かっこよさより、ツンとした感じより、華やかさより、かわいらしさより、極力無色でやわらかいのがいい。カタカナはどうしても尖った印象がある気がして除外。

 そうしてちょっと考えて思いついたのが「ふく」。なんか色々考えたようで、最後は何も考えてない思いつきの名前になった。これほど長い間名乗ることになる名前とは夢にも思わなかった(これからも細々と名乗りますが)。


 その後思いがけず本などこさえてしまい、紙媒体となるといよいよペンネームの文字が視覚的に与える情報の如何が繊細になってきたけれど、結果的に扱いやすい名前だったという所感。タイトルや扉絵を邪魔しない、存在感が図々しくない名前。

 ローマ字表記したときの「Fuku」も、なんとなくやわらかそうで、短くて、デザインするときも扱いやすかった。

 まあまあ好きかもしれない。この名前。



 
 

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