運のいい日
- ふく
- 2024年12月13日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年12月14日
先月からかかりきりだった仕事のプロジェクトに一応の区切りがついた、久しぶりの平日休み。
ねぼすけの自分を起こすために早めの時間に予約した気でいた美容院へ行ってみたら、私のミスで予約ができていなかった。
あらら失敗、と思ったけれど、ちょうど1時間後に空きがあるとのことで、近所で予定していた買い物を先に済ませて無事に髪を切ってもらえた。
予約がちゃんとできてれば焦らずに済んだ話だけど、運が良かった!の嬉しさがなぜか勝った。
そのあと季節の花を買おうとお気に入りの花屋に入ったら、手元が狂って古道具屋で見つけた食器二枚が入った袋を落としちゃった。
「壊れなかった?」と心配してくれたオーナーさんに「大丈夫です」と笑顔を返しつつ、(新聞紙でくるんでもらっただけだったし割れちゃったかなぁ)と凹んで帰ってみると、なんと二枚とも無事だった。
袋を落とさなければしょんぼりせずに済んだ話だけど、運が良かった!の嬉しさがなぜか勝った。
美容院のあとに入ったずっと行ってみたかった喫茶店は、時の流れをゆるめてくれる素敵なお店で、いつ以来かで食器や植物に心躍らせることもできて、なにやらとてもいい休日だった。
……と綴っているのは、定期通院している病院のいつもの待合室。せっかくちょっと風流な一日だったのに、エンディングはこんなんで。
生活や自分の心身からは結局逃れられないけど、だからこそ束の間だけでも転がる人生をストップしたり、小さな幸運に目が向くゆとりを持てたりする時間は大切に愛でたいものです。

なんだかもう影と塗り跡の描く模様まで美しく見えた喫茶店の壁。
クロックムッシュが絶品だった。