スープ
- ふく
- 4月6日
- 読了時間: 2分
ここは気楽でいいなぁと近頃改めて思う。SNSって気楽に言葉を放てるのが長所のツールなのかもしれないし、実際そうして活用してる人も多いようだったけど、私は色々考えずにいられなくてあまり快適に付き合えなかった。
フォローやフォロー解除、ミュートは「ご自由に」なんて言うまでもなく各ユーザーにある権利だけど、実際うっすらとでも人間関係らしきものが存在してる以上実行が簡単じゃない場合もあると知っている。だから、壁打ち的な脳直言語や私しかそう思わないであろうこと、見る人にとってただの文字の羅列以上の価値を持たないと分かりきってる内容はなるべく発信しないようにと思ってた。余計なものをタイムライン上で強制的に目にさせられてしまう人を何十人も生むと分かっていながらやろうという気になれなかった。時間が経てば経つほどそうで、同じ理由からリプライや引用も途中からやめた。
SNSなんてそんなことを考えずに使っていいものなのかもしれないけど、公開アカウントを選択して少なくないフォロワーがいる以上、「私のアカウントなんだから私の好きにしていいのだ」の免罪符を掲げて見る人の視点に立つことを放り出していいとは思えなかった。
ツールとしては簡単で発信したくなるようにできているのに、こちらがそう気楽にはなれないから文字にできない言葉がたくさん残るという変な相性で、今思えば私とSNSさんはジレンマの多い関係だった。それがやめた理由というわけじゃないけど。
ここだって全ての配慮から自由になれるわけじゃないしそんな場所あるべきじゃないけど、それでも仕様上一定の押し付けがましさが伴うSNSより私にははるかにいい。お客さまが気の向いたときにだけ来て、気の向かない時には来ないことを選んでいただけるこの場所は私にとっても気が楽で、つまらないだろう思いつきや自分の気持ちも書き留めやすい。そしてその分、そんな場所へ今も時折いらっしゃる方々のあしあとを親しく思うことができる。
新年度のばたばたに紛れるような週末、そんなことを考えながら、今朝鍋いっぱいに作ったスープを食べている。この記事もまた、 SNSなら発信を慎んだであろう私的すぎる記事。ここを作ってよかった。
わたしの街でも桜が咲き始めた。来週末は朝早く散歩に出かけたい。花見客のまだいない早朝の公園で全桜を独り占めする遊びが好きだから。