フォームお返事
- ふく
- 2月6日
- 読了時間: 3分
2025/2/16 01:41
フォームからメッセージをくださった方へ(内容反転)
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はじめまして。温かいメッセージをありがとうございます。
この秋に本をお手に取ってくださったのでしょうか。刊行から時間も経っていましたのに恐縮です。気に入っていただけて嬉しいです。
タクシーつかまらへんくて~のくだり、私も気に入っています。あの場面を書いた時、白石くんがひとりでにあれを口走り始めたような感じだったのを思い出しました。前日から悪天候で、どないしよ、急がなあかんのに、で頭がいっぱいだったのでしょうけど、こんな時でも種ヶ島さんの想定を絶妙に外してくれるおもろい子だなぁ…といとおしく思いつつ文字にした気がします。
第三者視点、主様にとって良くはたらいたのなら何よりです。種ヶ島さんは自他への洞察力と判断力が優れすぎていて、状況を把握した次の瞬間には自分の中で結論が出てしまうようなところがあるので、物語の語り手としては少々扱いにくいことがあり…。軽やかな振る舞いと切ない内面の対比を見たくもあるので、本作に限らず観察者の視点を置きたくなりがちなキャラクターでした。
それなりの恋愛経験を経てあの時を迎えた二人の風情、時間が許せばもっと書きたかった部分でもあったので、感じていただけて嬉しいです。ずっとお互いだけな二人もいいですが、互いが心の底にいるまま別の人生過ごした末に巡り合う二人も好し、の気持ちから書いたような作品でして…。長い経過期間が描き出す想いの消せないどうしようもなさ、主様もお好きですか。本作でそれをお楽しみいただけていたら幸せです。
文章についてももったいないお言葉をたくさんいただいて恐れ入ります。美しさ、清らかさ、透明感…私の志向してきたところを感じてもらえている気がして嬉しいです。リズムや視覚的な印象の調整は、自己満足にしかならないと思いつつ毎度あほほど時間をかけていたところなので、読み心地への作用を見出してくださると書いた者として報われる思いです。
他の本もお手に取っていただいたのでしょうか。本当にありがとうございます。
ご覧のように私自身が文章を短くできない生命体でありますので、どんなに長いお便りもご感想も心から歓迎します。今日もすべての文字を嬉しく拝読しました。また話しかけてくださいますときは、長くても短くてもお気遣いなく、主様にとって一番心地いいようにお書きになってくださいませ。
送り先は今回と同じフォームでも、Waveboxでもご都合のよろしい方で大丈夫です。
この度は心のこもったメッセージを大変ありがとうございました。またお時間がございましたらおいでくださいませ。