美術展
- ふく
- 1月28日
- 読了時間: 2分
更新日:1月29日
月曜は休館日だということを永久に覚えられないわたし、昨日近くの図書館に何度目かの無駄足。けど、偶然同じ施設内で地域の高校の美術展をやってて立ち寄ることができた。ラッキー。すばらしい作品がたくさんある。学生時代油彩を少しだけやっていたので懐かしい。
絵は不思議だなぁと改めて思いつつぶらついてきた。上手い絵に力があるとは限らなくて、上手なのになぜか心が動かない絵もあれば、デッサンやパースが少々不完全でもびしびし心に響く絵もある。雰囲気のある絵、ない絵、とでもいおうか。
文も同じで、文「芸」であるなら書き方や文法としてどれだけ正しかろうが詳細だろうが価値なくて、見る人の中にとある感情や情景を生んだり引きずり出したりできるものでなければならないなと再認識。それが難しいのだけど。学生さんたちすごい。
一方で、仲間と馬鹿話しながら一枚の絵を毎日2〜3時間、何十日も追求することのできた頃が懐かしく、今まさにそういう時代にいる学生さんたちが羨ましくも思えたり。こんなことしてる場合か?これやって何になるわけ?とかつまんないこと考えたことなかったもんな。世界が小さくてなんでも新しくて、出会うだけで十分な理由と意味だった。
いいなあ。
近頃は過ぎ去ったそういう美しい時代を遠くから眺める情緒ばかりが強くて、それこそ青春の当事者真っ只中の彼らの世界をイメージするのがなかなか難しい。私が既にそこにいないから。
谷川俊太郎さんとか、ミュージシャンならスピッツとか、いつまでも青春の瑞々しさや息苦しさを言葉にできる方ってどうなっているんだろう。自身は十代の頃から離れていく一方のはずなのに。